フランクリンの自伝の議論


戻る

第3回オフ会メモ 2003年9月、新宿某所 [A] フランクリンの自伝の議論 (1) 日課の部分 ・自伝では2ページ程度。これだけで、手帳(とセミナー)のビジネスを作ってしまった フランクリン社はえらい。 ・早起きをしている。5:00に起きている。  7:00の朝食までの時間を、1日の計画や勉強に使っている。 ・残業は基本的にしない。18:00には家に帰って、ゆっくりしている。 ・早く寝ている。10:00には就寝。 --- (2) 13の徳目 徳目を決める前に、いろいろな本を読んだりリサーチしている。 だめな時にチェックをつける。(できた時にチェックではない。)   できて当然、という前提から出発する。 --- (3) 自伝から他に学べる点 ・議論、言い合いを避ける。   相手の意見をよく聞き、自分の意見は最後にぼそっと言う。 ・手柄を他の人に譲る。   自分の名前をいつも出すのでなく、「Gentlemenたちがやった」という風にする。 ・クラブの作り方がおもしろい。   人数が増えすぎると議論しにくい。   したがって、各メンバーが独自にクラブを作る。   親クラブの存在を子クラブに言わない。    (言うと、親クラブの入会希望が来て面倒。)   親クラブから子クラブへ、メンバーを通じて、情報を流す。   子クラブで起こったことを、メンバーを通じて、親クラブに流す。    ・仕組みを作るのがうまい。   道路の掃除のシステムなど。 ・契約をきちんと決めておく。 ・特定の宗教に強い肩入れをしない。 ・彼の成功要因の1つは、小さい時から本を読み、   本への興味から印刷業に徒弟に入ったこと。   当時はテレビもなく、印刷が最強のメディアだった。   新聞を発行してからも、誹謗中傷は避けて、新聞の信用を高めた。   いざという時に、皆に読んでもらえる。 ・印刷業では、周りが朝からビールを飲んでいても、   パンと水の健康的な朝食をとった。   その結果、頭が冴えていて仕事も進むし、お金も楽。   他の人がフランクリンにお金を借りに来た。 ・語学の勉強の仕方も興味深い。   ラテン語から始めるのでなくて、フランス語、イタリア語の後で、    ラテン語をやった。   どの言語も本を読めるレベルに到達している。   イタリア語を勉強している人がチェスが好きだった。    チェスに負けた人がイタリア語をやる、など宿題を作って、    お互いのレベルアップをした。 ・フランクリンの手帳は、大英博物館にあるらしい。(ほんと?)   サイズを見てみたい。 ・勤勉と節約   いわゆる家族旅行はしないらしい。   仕事に息子を連れて行くことがあった。息子の教育を兼ねて。   休日はクラブで友人と議論、たまに宗教家の話を聞く。   堅実な生活。 --------- [B] The Advanced Day Planner User's Guide by Hyrum Smith の議論 ・amazon.comの古本で取り寄せることができます。 ・左が絵、右が文章になっていて、読みやすい。 ・楽しく書いてあって、所々笑える。 ・具体的な事例が集めてあるので、ヒントになる。 ・Waiting Project 待ってる時にやるプロジェクトを用意しておく。歯医者の時間待ちなど。 ・ある日のタスクが全部終わってしまったら、どうするか?    次の日のタスクを見て、できるのを1つ、今日のページに転記する。    矢印で、転記したことがわかるようにする。 ------------- [C] 全般 (1) 「振り返り」の重要性 単にタスク完了でチェックするだけでなくて、 あるプロジェクトや行動の何がよかったのか、何が改善すべき点なのか、 学んだことを次回のために記録しておいた方がよい。 フランクリンもTime/Systemも、タスクをチェックする欄はあるが、 積極的に振り返るリフィルはない。 自分でやる必要。 しかし、プロジェクトが終わると、打ち上げで飲んだり、 どっと疲れてその日は振り返れない。 翌日に「振り返る」というタスクを書いておけば、分析できる。 ---- (2) 家族のミッションステートメント 特に配偶者と、「我が家のミッションステートメント」を1度議論しておくと、 よさそう。 ---- (3) 職場のミッションステートメント 例えば、プロジェクトを進める時、「締切」「お客さんの意向」が 最優先している。 単に「期日までに指定スペックで完成させる」だけがミッションではないはず。 そのプロジェクトをやることで、グループのメンバーにとって、 どのような学びがあるか、身につけた知識やスキルが次のプロジェクトで どう役立つか、など最初に少しでも議論する時間があるとよい。 ---- (4) 早起き フランクリンも早起きで成功している。 夏は外が明るいので早起きしやすい。 冬の暗い時、家族がまだ寝ていても、早起きするには、意思の力が必要。 何かいい工夫はできないか? ---- (5) 土日の過ごし方 土曜朝に月曜から金曜を振り返り、日曜晩に1週間の予定を立てるのは1つの方法。 ---- (6)価値観の見直し 価値観ページに書いた後、2年くらい放置してしまうことがある。 定期的に見直す必要。 毎週土曜朝の見直しの時に見るとよい。 ---- (7) 大きい石と小さい石 大きい石=まとまった時間をとる重要なプロジェクト 小さい石=重要でない小さいプロジェクト 大きい石と小さい石が同時に来れば、 「先に大きい石を入れる」という判断はしやすい。 問題は、小さい石が時間的に先にやってくることが多い。 スケジュールがあいていても、小さい石はことわる必要。 (小さい石の振りをして、時間とともに、大きい石に成長する場合がある、 という話も出ました。化け石。。(^_^)) この小さい石が先に来る問題は、横山やすし氏のマネージャーをやっていた方の本にもありました。 いい仕事が来るのを期待して、小さい仕事をことわっていた。 そうすると、メジャーテレビ局の仕事が来た時に、すぐ引き受けることができた。 地方の仕事を入れていれば、できない所だった、など。 大谷由里子「吉本興業女マネージャー奮戦記「そんなアホな!」」 スケジュールがあいていても小さい石をことわるには、 価値観が必要。どういうのはことわるか、あらかじめ決める。 来てから考えるのでは遅い。 また、万一、大きい石が来なくても、困らない対策は必要。 ----- (8) 今後のオフ会の方向 フランクリン、Time/System, みわたす手帖など、各社のリフィルの傾向は 大体わかった。 リフィルをうまく組み合わせ、あるいは自作して、各自のニーズに適した手帳を 作ることはできそう。 今度はそういうハード面だけでなく、どう使うか、どう工夫するか、 どう仕事するか、どう人生を過ごすか、など ソフト面の議論をしていきたい。 本を読んでくるのはよい方法。宿題だとかなり真剣に読む。

戻る
inserted by FC2 system